Texture mania
テクスチャーマニア
大橋和彰は、土を塗ることで、暮らし方そのものを問いかける職人である。
「Texture mania」と名乗る男は、単に建築の壁を仕上げるだけでは満足しない。アトリエにはまる・さんかく・しかくの彫刻的作品や花瓶といったプロダクト、ロボットのようなものまで並んでいる。「仕事と生活が連続しているが故に、手が動いてしまう」と彼は微笑む。
「とある婆さんが、家の雨漏りのために毎日バケツを入れ替える生活をしている。そこに親切な設計士さんが来て屋根の穴を塞いでくれたらしい。果たしてそれは婆さんのためになっているのかなと僕は思うんだよね。」
近頃の大橋は、もっぱら耕すことに関心があるらしい。農園に通った知識を自らの畑で試してみる。彼は土を育てることで、衣食住の循環から生活を見直している。
いづれは彼と一緒に、土から育てた左官壁に囲まれてみたい。